ETF 投資

米国セクターETFと高配当ETF。気になるVGTとVYM。

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こんにちは。

以前、「VTに投資するよりアメリカ株ETFであるVTIやVOOに投資した方が良いのではないか」という主旨の記事を書いたのですが、

今回もその続報です。

 

先進国株式クラスとしてバンガード®・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を積み立てていますが、別に全世界に幅広く分散せず、先進国株式=アメリカ株式と捉えて投資を実行しても良いのではないか。という思いがふつふつ。

ということで、更に気になるバンガードのふたつのETFに注目してみました。

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VGT・VYM米国株式の高配当&セクター系ETF

まず始めに現在のリスク資産アセットアロケーション(資産配分)から。

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こんな感じになっていますが、この「先進国株式クラス」の部分で何を買い付けようか。というのがこのシリーズの主旨です。

新興国と日本株式もちょびっと入ってますが、今まではVTを用いていました。

 

そこを米国株にまるっと投資するVOOやVTIなんかを使っても面白い=リターン良くなるんじゃないか。

ってのが前回の記事の内容です。

 

そこで、今回もその延長。

米国まるっと系ETFから更に一歩進んで目を付けたのはセクター系ETFと高配当ETF。

気になる2つのETFをピックアップ!

バンガード®・米国情報技術セクターETF VGT

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MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックスをベンチマークとするセクターETF。

インベスタブルマーケットってなんのこっちゃよくわかりませんが、アメリカの情報技術系の企業に投資するETFです。

  • 経費率   0.10%
  • 純資産額  82.5億ドル
  • 構成銘柄数 382

こういうマニアックなセクターETFでも82億ドル、日本円にして約8,200億円もの純資産があるんですから、つくづくアメリカの金融商品てのはスゴイ。

 

全体の55.9%を占める上位10銘柄は

  1. Apple
  2. Alphabet(Google)
  3. Microsoft
  4. facebook
  5. Intel
  6. Cisco
  7. Visa
  8. IBM
  9. Oracle
  10. MasterCard

 

と、各業界の覇権企業が名を連ねます。

 

アメリカの一番好きな部分、と言う感じですね。

日常に欠かせない技術やサービスを提供し「世界を変える・イノベーションを起こす」事に最も貢献したアメリカの企業たち。っていうイメージです。

この上位10銘柄を眺めるだけでも「やっぱりアメリカすげーなぁ。」っていう企業ばかり。

 

そんな銘柄にまるっと投資出来るのがこのVGTな訳です。

5年後10年後に世に送り出されるであろう完全自動運転車が次の「産業革命」だと個人的には思っているので、ここに大きく貢献出来る企業もたくさんこのETFには入っていると考えています。

ま、Apple、Alphabet、Microsoftの御三家は世界時価総額ランキングのトップ3な訳ですから、VGT以外にも多くのETFに組み入れられてるんですけどね。

 

2011年11月からの過去5年間のリターン比較してみましょう。

Yahoo!ファイナンス米国版にて)

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赤がVT緑がVOO、紫がVGT。

S&P500をベンチマークとするVOOとは抜きつ抜かれつですが、最終的には大きくアウトパフォームしてますね。

5年間の累計リターンは

  • VT  35.57%
  • VOO 77.07%
  • VGT  93.58%

という結果に。

 

と、まあ投資対象を分散→集中していけば市場が上昇する時には大きくリターンを稼げ、逆になれば大きくマイナスする。

たまたまこの5年は調子が良かっただけでこの先どうなるかなんてわからないですけどね。

 

それでも自分が好きな企業とかジャンルとか業界に投資をするという醍醐味というか、楽しさと言うか。

そういう部分はVTよりも格段にある気がします。

バンガード®・米国高配当株式ETF VYM

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そしてもうひとつ気になるETF。

バンガードVYMです。

FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークとするETF。

「ハイディビデンド」って単語初めて聞きますね。なんのこっちゃわかりませんが、日本名の通り米国の高配当株式、具体的には「予想配当利回りが市場平均を上回る大型銘柄」に投資するETFです。

  • 経費率   0.09%
  • 純資産額  144.78億ドル
  • 構成銘柄数 424

経費率は相変わらずの超低コストで0.1%を切っています。

そして純資産額も日本円にして

約1.5兆円!!

桁違い。素晴らしい。

 

全体の32.2%を占める上位10銘柄は

  1. Microsoft
  2. エクソン・モービル
  3. ジョンソン&ジョンソン
  4. GE
  5. AT&T
  6. ウェルズ・ファーゴ
  7. JPモルガン
  8. VERIZON
  9. P&G
  10. ファイザー

 

と、テクノロジー、消費財、ヘルスケア、通信、金融と多岐に渡り、世界的に名の知られた大企業が列挙しています。

 

そして「高配当株」が示す通りこのETFの分配金は今のところ年率3.0%。

ETFの価格が一年間全く変わらず(そんなこと無いけど)、キャピタルゲイン(値上がり益)がゼロだったとしても年率3%のインカムゲイン(配当益)は期待出来ると。税金が引かれたとしても年2.5%位の配当益を得られるのは中々素晴らしいんじゃないでしょうか。

 

例のチャートを作成してみると

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赤がVT緑がVOO、紫がVGT、青がVYM。

と、こちらは配当含まずのチャートなんで単純にキャピタルゲインだけのリターンチャートになりますが、

配当含めた5年間のトータルリターン(年率)で比較すると、

  • VYM 13.13%
  • VGT 12.45%
  • VOO 12.06%
  • VT  5.66%

という中々に素晴らしい結果となりました。

米国株ETFどうする?

VTI、VOO、VGT、VYMと4つのETFを見てみましたがいずれもVTと比較すると少なくともこの5年間は上々のリターンでした。

「先進国株式は全世界分散のVTじゃなくて米国株式に投資でいいんじゃない?」という所からスタートしたわけですが、今のところは米国株式に投資した方がリターンが大幅に向上することがわかりました。

ただ、「今のところ」というポイントは意識したい所ですよね。

この先米国経済がどうなるかなんて誰にもわからない。いつかは落日を見るのかもしれないし、変わらず世界経済をリードする覇権国家で有り続けるのかもしれない。

ただ、現代の社会を支えるテクノロジーや情報技術のほとんどはアメリカ発と言っても過言ではありませんし、世界中でもっとも強欲なのはアメリカ人だと個人的にも思ってます(笑)

市場の成長を支えるのは基本的には人間の欲。

そのに忠実な彼の国の人々はまだまだ衰えないと思うんですよねぇ。。

 

モッティ的にVGTはかなり面白いETFです。アメリカのプロダクトや情報サービスは大好きです。

ほぼ毎日iPhoneでGoogleやfacebook、Twitterを使い、Intelのチップが入ったPCでブログを書いたりネットサーフィンをしたり。

外に出ればVISAで支払いを済まし、会社に行けば知らない内にOracleやCiscoによるシステムのお世話になっているかもしれません。

 

また、前述したように来る自動運転車社会の実現にもこれらの企業は多くの役割を果たすと思うんですよね。

いや〜面白い。

 

もうちょっと考えて決めたいと思いますが、、多分VGTは決まりだな。

VYMも・・・・

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