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分不相応?俺は300万円のBMWを買ってもいいのか??

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果たして僕は車を買ってもいいのでしょうか。  

ここ一ヶ月の間に気になる車を3台、長時間試乗をしました。

最初から購入前提で試乗した訳ではありませんが、一度乗ってしまうと日に日に購入意欲が高まってしまうのが人間というもの。

現在の愛車レガシィは購入からもうすぐ10年、10万キロの大台を先日突破したところです。買い替えタイミングとしてはいい頃合いですが・・・買ってもいいのでしょうか。 よく「車の値段は年収の半分程度が目安」と言われますが、じゃあこれにどんな根拠があるのかと言えば・・・よくわからないのが本音です。

年収300万円なら150万円の車、年収800万円なら400万円の車、という様に年収÷2がその人が買ってイイ車の値段で、そうすれば貯蓄を多くく減らすことなく、家計へのダメージが小さいという「雰囲気」はなんとなくわかりますが、それにしても根拠があいまいで説得力に欠けます。

心理、家計、ファイナンス的に車購入を考える

そもそもなんでクルマが欲しいのだろうか。愛車が10年・10万キロを突破したと言ってもそこは丈夫な日本車。使用に全然問題はありません。

そりゃあちらこちらガタが来ているのは事実ですが、大きな故障は今のところ無いし、せいぜい「そろそろスタッドレス買い替えかなぁ」という位。 カーブをくいっと曲がり、ぐわっと加速する「走れる」クルマが好きですが、その要件を現愛車が満たしてないのかと言われればそうでもなく、4WDのレガシィは低重心だしクラッチが減ってきているとは言えMTはまだまだ面白いし、結構いい加速もする。要は事足りている

それなのにクルマを買い替えたいと思っている。しかも新車で400万円超え、中古で300万円以上するBMWに。一体なぜ?

自尊心が低いから?

自尊心ーー「自分を肯定すること、自分に自信をもつこと」 と言われますが、心理学の世界ではこの自尊心が低い人ほど物質主義に走りやすく、高級ブランドのアイテムを持ちたがったり、人が羨む高級車に乗りたがったりするそうです。

欠けている自信、自尊心をモノで補完しようとする傾向にあるようで、貧乏な人ほど無理してヴィトンの財布やバックを持っていたりするのもこの心理の現れだそう。貧乏=稼ぐ力が無い自分の自尊心を取り戻す為に高級ブランドのアイコンにすがる。そういう事でしょうか。

かく言うわたくしモッティがどうかと言うと・・・あながち否定できないかも。というのが本音です。昔から「いいモノを持ちたい」「いいモノを使いたい」欲は高いです。いい車に乗れば(例えば試乗でも)自分が強くなったような気がしたし、10万円のコートを来て歩けば自信が増したような気がしたのも事実です。何かを買って、所有してそれを人から羨まれたらとてもいい気分がします。物質主義的な面は充分にあります。

なぜ自尊心が低いか

じゃあその自尊心がどういう事で高まるのかと言うと、「好きなことをして人に貢献できたとき」だそうで、すなわち「自分の好きなことで社会に貢献できたとき」、つまり「好きな仕事」をしていることが重要な要素なのではないかと思うのです。

この「好きな仕事をしているか」という要件に実はモッティ全く当てはまりません。副業はともかく本業である飲食業界勤務は新卒時に成り行きで就いたのがきっかけで、以来その道を渋々と歩んでいます。要は生活の為の労働で、そこに「好きだから」という要件は全然ありません。

転じて身近な人物で言えば父親なんかは物質的な面が全くなく、服は何十年前に買った安物で充分だし、必要ならばユニクロでいいし、クルマも国産の中流車で結構。時計なんて時間がわかればいい。という考えの人でした。この父親がどんな仕事をしていたかと言うと、自分で「なりたい」と望んだ仕事、且つ多くの人が羨望の眼差しで見るような職種でした。当然収入も良かったはず。 この「自分のなりたかった仕事で社会に貢献できた」という事実が父の自尊心を多いに満たした結果、全く物質主義的な面を父に発生させなかったのではないか。というのが僕の推測です。

自尊心を満たしたいのか、好きだから欲しいのか

とは言えクルマを始めとして、ありとあらゆる乗り物が好きなのも事実です。時計には全く興味がないので、自尊心を満たすために高級時計を身に付けたいとは全く思わないし、あるいはヴィトンのカバンを持ちたいとも思いません。

ただ、ちょっといい自転車には乗りたいと思うし、ちょっといいクルマにも乗りたいと思います。ここに以前は「ちょっといいバイク」もあったんですが、去年事故にあってからバイクは辞めました。 確かにBMWに乗れば自尊心は大いに満たされる気はします。ただ、それにも増して「好きなクルマ、憧れるクルマ」に乗りたい。という気持ちが大きいのも事実です。 だってBMWはホントに運転が楽しかったから・・・

必要なものか、ただの贅沢か

それが「必要なもの」ならばお金を使うべき。しかし「ただの贅沢」ならば控えるべき。というのが自分なりのお金の使い方ルールです。

このルールに今回のクルマ購入欲がどう当てはまるかと言うと、 「完全な贅沢」だろうと。

クルマ自体は生活上、必要不可欠です。なければ生活が成り立たない。まだ乗れるクルマではありますが多少大目に見て買い替えの時期としてもまあ適切。 じゃあBMWである必要があるか?と言われれば答えはノー。クルマとしての移動手段を満たすならば軽でもいいはずだし、ちょっと走れるクルマに格上げしてもBMWより100万円以上安く買えて質も申し分ないクルマはゴマンとあります。

それを「かっこいいから」「運転が楽しいから」「自尊心が満たされるから」という理由でBMWを選ぶのは贅沢以外の何者でもありません。 そこに経済的合理性があるのか?

ないです。

問題はお金の使い方

しかしです。経済的合理性が全てなんでしょうか。

家計経済的に正しいかどうかで言えば、価格の低さがその全てです。1,000円のランチよりも250円の牛丼の方が家計的には正しく、3,000円のお皿を買うよりダイソーで100円の皿を買う方が正しい。リゾートホテルよりもビジネスホテルが正しく、BMWより軽自動車が正しい。 それはそれでとても大事な考え方です。

しかし、経済的に価格うんぬんよりお金の使い方で気にしたいのは価格よりその価値です。

価格<価値 価格よりも価値の方が勝るお金の使い方ならそれは「いいお金の使い方」です。

かのウォーレン・バフェットの名言に

「価格とは、何かを買う時に支払うもの。価値とは、何かを買うときに手に入れるもの」

という一節があります。問題なのはその値段ではなく価値。それを買うことで手に入る「何か」。ということです。

まあ、バフェットの場合は株価のことでしょうけど…。

中古で300万円のBMWの価格とそれを買うことで手に入る「何か」とを比べて、その「何か」に300万円以上の価値を感じるか。つまり「300万円なら安い」と感じるか。

答えはイエス。 あの運転の楽しさ、ハンドリング、加速感とそれを実現する低燃費なエンジン。今にも増して毎日の運転が楽しくて仕方なくなるだろうし、きっと大切に何年も乗るでしょう。その価値が300万円のお金と引き換えに手に入るならば安いと思うし、充分ペイできると感じています。

消費すれば、更に働かなくてはいけない

しかし「お金を使えば使うほど、働かなきゃいけなくなる」という純然たる事実もあります。

いくら価格<価値で、いいお金の使い方をしたとしても消費をすればその分お金が減るのは事実です。300万円のクルマを買えばその分すっぽり300万円分の貯蓄が減るのです。 クルマを買い換えるという目的だけならば、150万円もあれば事は足ります。そこそこいい国産の中古車が買えるでしょう。そこを、恐らく他人からしたらどうでもいい「こだわり」の為にその倍の金額を支払おうとしています。

これが何を意味するかと言うと、 「そのこだわりの為に余計に働かなきゃいけない」 という事です。

買い替え自体が不必要ならば300万円分の余労働が必要になります。 額面で300万円稼ぐのではなく、300万円分の貯蓄を得るための労働とすると、今現在の家計状況ならば夫婦ふたりで1年、自分ひとりならば1年半の労働に当たります。

つまり僕にとっての300万円は「好きでもない仕事を1年半やること」と同義です。 すなわち、300万円のBMWの価格と価値の関係は「好きでもない仕事1年半分」と「BMWとの日々」となります。

「好きでもない仕事1年半分」<「BMWとの日々」

こう思える自信があるなら、お金の使い方としては充分あり。ということでしょう。

答えはイエス。 1年半働いて目当てのBMWに乗れるなら充分釣り合いがとれる。

今の300万は未来の7500万円。

例えば300万円を年利6.8%で運用した場合、複利効果も相まって20年後には1,100万円、30年後には2,100万円、50年後には約7,500万円にもなります。あくまで理論上ではありますが、充分に実現可能な数字です。

今使おうとしている300万円は未来の2,000万円、7,500万円です。もちろん35歳の300万円と、85歳の7,500万円の価値は違うかもしれません。精神的にも肉体的にも若い内に使う300万円の方が老いぼれた後の7,500万円より価値はあるかもしれません。

しかし、運用に回せる原資を一部失うというのは事実です。実はこれが一番引っかかっている事でもあります。 しかし、一体何の為にお金を貯めているんだ?好きなこと・モノに使うためじゃないのか? そう自問自答します。

貯めることは目的じゃなく手段であって、使う事がお金を貯める目的だったはず。だったら迷わず好きなことにお金を使え。 そう、もう一人の自分がはっぱをかけます。

  ああ、どうしよう。 ああ、どうしよう。。

追記:

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