昨年10月以降の米国株を始めとする株安は、直近高値から-20%に迫る下落を見せています。
上昇相場の中で投資を始めた投資家(他でもない私自身も)にとっては初めての弱気相場体験となっていることでしょう。
S&P500でさえ12月は月間で-10%に迫る下落を見せ、数百万単位で資産が減少している人も多いのではないかと思います。
「リスク許容度」とは、言葉どおり「投資家が許容できるリスク量」を指し、噛み砕くと「どれくらいまでの投資損失に耐えられるか」というアバウトな概念だったりします。
どれくらいまで耐えられるか。

というのが当時の率直な感想でした。
その「なってみなきゃ」が訪れたここ数ヶ月は、自身のリスク許容度を見つめる良い機会になるはずです。
リスク許容度を体感的に確認するいい機会
私自身の現在の含み損は-280万円程度ですが、直近の高値からは-700万円程の資産縮小を記録しています。
確かにそこそこデカイ損失額(といっても確定はされていない)ではあるものの、例えば「もう夜も眠れない」とか、「一日中値動きを追ってしまう」とか明らかにリスク許容度を超えてしまった症状は今の所ありません。
「まあそんな事もあるでしょ」くらいのもんで、至って平穏な日々。
が、決して気分がいい訳ではなく、マネーフォワードを開くたびに数十万単位で資産が減っていく様を確認するのは気が滅入る以外のなにものでもない。
まだこれくらいの下げ、とは言えS&P500は高値から−20%に迫る下落を見せた訳だから歴史的にみてもそこそこ大きな下げをここで体験出来たのは大きい。
大きく外れていない我がリスク許容度。

というのが現在の率直な感想で、つまり想定していた自分のリスク許容度と、実際との乖離がほとんどを無いような感覚に今の所なっている。
2,700万円ほどあったリスク資産は2,000万円ほどに縮小したものの、それでも現金資産を700万円ほど確保しているから。というのが大きいのだろうと思う。
健康に大きな問題はなく、仕事は変わらずあり、毎月一定のキャッシュは入ってくる。
現在2,000万円のリスク資産が今後1,000万円に縮小する局面が訪れるかもしれないが、一定の現金と毎月のキャッシュが継続する限り大きく許容度が変わることは無いのではないか。というのが現時点の推測。
しかし裏を返せば、一定の現金と毎月のキャッシュに変化が見られた場合は許容度が変化することを意味する。現にここ数ヶ月は赤字家計が続いていて、もしこれが数ヶ月〜年単位で続くようならば当然確保している現金量にも影響を及ぼす訳で、そうなるとリスク耐性も大きく変わってくるだろうという感覚はある。
肝は現金の確保量。
こうして見ると、リスク許容度は、「リスク資産に自分の全財産の内どれくらいを投じているか。」に影響される、というセオリーを改めて実感。
裏を返せば、どれくらいの無リスク資産、現金資産を確保してあるか。という事になるわけで、数十万〜百万円ほどの現金しかなく、これだけの下落に見舞われたら心穏やかに過ごせなかったのではないかと感じる。
しかし運用の効率には目を光らせたい
しかし、2,000万円が1,000万円になったとして、それが市場平均的な量と時間で収縮するのならまだしも、それを上回るスピードと量で収縮するのは気に入らない。
つまり、インデックスに大幅に負けるような非効率的運用でそうなるのは避けたい。というのが正直な気持ち。
で、ここ半年の簡単な下落において我がポートフォリオではその傾向がはっきり見て取れる現状で、それは是が非でも変えていかなくてはいけない部分ではある。