難しいテーマです。
先日の一問一答記事のTwitter上での質問に以下のようなものがありました。
@moneymottoo 毎回、記事楽しみにしてます!
結婚してから多少なりともライフプランが変わったと思いますが、インデックス投資で目指している将来についての記事はどうでしょうか!?— 朝倉 (@asakura_43unyou) 2016年3月13日
そうなんですよね。
結婚することで嫌でも独身時とのライフプランが変わるわけで、そこに何かしらの変化が必要なのか、はたまた必要ではないのか。
しばし考えてみようと思います。
独身と結婚と。目指す将来。
2014年1月の積立投資開始時から今までは独身としての立場で自分のお金を運用してきたように思います。
もちろん「一生独身」をモットーにしていた訳では無いけれど、でも万が一「一生独身」であったとしても問題ないようにしよう。という意識はあったかもしれません。
結婚することと独身でいることの大きな違いは
ひとりで生きるかふたりで生きるか。
「ふたりで生きる」の先には当然子供の存在もあるはずで、そうなると3人、4人で生きる。とも言える。
要は自分自身の力だけで生きていくのか、他人の力も取り入れつつ生きていくのか。
根本にそういう違いがあるように思う。
こと、独身時の自分自身も「ひとりで生きるために」をテーマに将来のお金の事を考えていたし、それに向けてどう資産形成をしていこうか。という事に注力していたと思う。
山登りでもそうであるように、山あり谷ありの行程を単独で進むのとバディやチームで進むのではその難易度・求められる力が変わってくる。
明らかに単独行の方がより能力・パワー・戦略を求められる訳で、他者の力を借りられない分、自分自身で全ての危機に対処していかなければならないし、その為のストック・リソースを保持していかなければいけない。
何より「人を頼りに出来ない」という事は万が一に備えてより多くのものを蓄えておかなければいけないし、それなりの基礎体力も持っていなければいけない。
長い長い人生に置き換えるとそれはお金。
山あり谷ありの行程でどうお金を確保し、蓄えつつ、消費しつつゴールに向かうのか。
多分、ひとりでひとり分のお金を稼いで蓄えて消費していくよりも、
ふたりでふたり分のお金を稼いで蓄えて行くほうが効率がいいんだろうと思う。一時的に消費する量が増えるとしても、子供という将来的に頼れる人間が増える(もちろん頼る前提にはしたくないが)こともメリットかもしれない。
インデックス投資で目指す未来
2014年1月からのインデックス積立投資で目指したのは、人に頼らずとも自分ひとりで生きていける未来。
これからインデックス投資で目指すべきは自分と家族の為の未来。
具体的には独身時のインデックス投資はその大半が老後資金用だったイメージ。
それが結婚後は老後よりも前に使う分がもっと増えるイメージ。例えば子供の教育資金等々。
老後に使うお金か、老後前にも使うお金か。
多分これが自分の投資資金が目指すところの変化。
じゃあだからと言って運用に何か変化が必要なのかと言われると、
「その必要は無いんじゃないか?」と漠然と思う。
かの山崎元先生もよく「〇〇向けの〜とか、〇〇タイプにあう運用〜」なんてものはまやかしだし、
資金の使途が変わったことで、運用自体を変える必要はないと説く。
将来お金を使うためには、そのお金を用意しなければならないが、資金の使途は、効率よくお金を増やすことには無関係だから、運用にあって考える必要はない。
(山崎元「ホンネの投資教室」:第259回 お金の「自由度」を正しく生かそう より)
リスク耐性は変わるかも
ただ、リスク耐性というか許容できるリスクというか、そういう部分には変化があるかもしれない。
全財産の何割を株式等元本割れもありうる「リスク資産」に投資するのか、
逆に言うと何割を元本割れのリスクにさらされない銀行預金、定期預金等の現金資産で確保しておくのか。
例えば、独身時は基本的に自分というひとりの人間が生きていくためだけの金額を確保すればいいから、万が一に備える現金資産も必然的に少なく、
残りの大半をリスク性資産に投資。という考え方が出来たかもしれない。
がしかし、結婚する、子供が出来るとなると「自分」という人間に加えて更に+1人、2人3人・・の生活や万が一に備えなくてはならない。
そうすると必然的ににリスクにさらしておけないお金の「量」は増えるはずで、そのあたりのバランスは熟考する必要がある気がする。
つまり変わる可能性があるとしたら
リスク資産と無リスク資産の割合。
であって、運用の中身(資産配分とか運用商品とか)は変える必要が無い。というのが今のところの方針。
妻の資産も考慮して
簡単にリスク資産と無リスク資産の割合と言っても、「これが正解!」という配分はもちろん存在しないわけで。
こればかりは自分自身で責任を持って試行錯誤していくしか無いのかなと思う。
そしてもうひとつ大事なのがパートナー、妻がどういう資産を保有しているのかということ。
「資産」というと大げさだけれど、要はパートナーがどういう種類のお金を保持しているのかという点。
全財産を銀行預金で保持しているのか、一部運用に回しているのか、はたまた不動産で保有しているのか等々。
相方がどういう種の財産を持っているのかは、世帯全体の運用を考える上では重要なポイント。
で、実はモッティ家の場合。
妻となる相方は全財産を普通預金もしくは定期預金の「現金資産」で持っている。らしいです。
つまり100%無リスク資産。
もちろんその何割かをインデックス投資等を用いた運用に回すべきで、何とかそういう知識を持って欲しいのはヤマヤマ。
が、現状、そういう「金融商品」に相方は全く興味を示さない様子。
かといって勝手に運用に回す訳にもいかず、我が世帯においては妻=無リスク担当、モッティ=リスク担当。になりつつある。
実際に吊られた男さんの世帯がこの方式らしく、tsuraoさん自身のアセットアロケーションにはほぼ無リスク資産は含まれていないそう。
→吊られた男の投資ブログ「私のシンプルな投資スタイル ~ だいたい3:4:3」
我が世帯も方向としてはこうなっていくのが、現状ベストかもしれない。
ちょっとまだその無リスク資産の具体的な金額を把握しきれていないけれど、近日中に詳細を詰めて「世帯としての割合」を出していければと思う。