久々に投資ネタですね〜。
先月、SBI証券確定拠出年金プランの運用商品ラインナップが大幅に拡充されました。
実はこの新規追加ファンドの中に個人的にものすごく気になるファンドがありました。
SBI中小型割安成長株ファンド。
愛称、ジェイリバイブ。
こてこてのアクテイブファンドですが、
数少ない「存在価値のあるアクティブファンド」
(堀田さんのノーロード投資信託徹底ガイドより拝借)であると思います。
このファンドがDC用として新たに設定されたのでちょっと本気で検討してみます。
過去は過去。未来のパフォーマンスを保証するものではないが・・・
このファンド、以前日本株のアクティブファンド探しでひふみプラスと共に候補に上がったひとつでありまして、、、、
結果ひふみプラスを買うことにしたんですが、その時にジェイリバイブを選ばなかった理由というのが、、
- NISA非対応
- 口数買付しか出来ない(積立買付不可)
- インデックスに負けている期間あり
大体こんな所。
その後ジェイリバイブⅡ(jrevive 2)がでて最初の2つの弱点は無くなった訳ですが・・
「まあひふみプラスでいいでしょ」と思ってスルーしていました。
が、ここにきてまさかのDC版が新規設定。
これはこれは。「再検討せよ」という神様のお示しでしょうか。なんだか異様に気になったので調べてみます。
コスト比較
インデックスファンド間の比較であればコスト差がほぼ確実にリターン差となって返ってきますが、アクティブファンドはコストよりもどれだけベンチマークを上回るリターンを叩き出せるかにかかっていると思います。
投資する側の目線で言えば、同じ資産クラスに分類されるインデックスファンドのリターンをどれだけ上回れるか。とも言えるでしょう。
今回の場合で言えば、TOPIXインデックスファンドをどれだけ上回れるか。尚且つひふみ投信との比較も焦点です。
なのであまりコストの比較は意味が無いような気もしますが一応チェック。
- ジェイリバイブ 2.11%
- ひふみプラス 1.40%
- SBI TOPIX100 0.30%
インデックスファンド代表として同じSBI確定拠出年金プランにラインナップされているTOPIXインデックスファンドをチョイスしました。いずれも税込み&実質コストです。
しかし2.11%だなんて!
まあいい。問題はどれだけリターンが出せるかだっ。
5年リターン
では3ファンドの5年リターンをどうぞ。
- ジェイリバイブ 156.78%
- ひふみ投信 108.89%
- SBI TOPIX100 51.71%
という結果になっています。
もちろんリターンの数値はコストを含めた数字。
高いコストに負けてリターンが伸び悩むアクティブファンドが星の数ほど有る中で、この数字は優秀。
ひふみをも簡単に上回ってますね。
10年リターン
ひふみはまだ運用開始から10年経ってないので外れますが、2ファンドの10年リターンはこちら。
ジェイリバイブはほぼ新規設定時からの比較になります。
最初の5年位はまあ酷いですね。高いコストも手伝って新規設定からしばらくは運用が上手くいってなかった。と言われても仕方ない位の成績。
が、その5年間の仕込みが上手く行ったのかアベノミクスに乗って一気にインデックスファンドを置き去りに。
10年リターンの結果は
- ジェイリバイブ 120.04%
- SBI TOPIX100 18.16%
ちなみにDC版ジェイリバイブは信託報酬が通常版に比べて0.2%低くなってます。通常版が税込みで1.83%のところ、DC版は1.62%。
通常版の運用報告書を元にDC版の実質コストを仮計算してみると1.86%となりました。
約0.25%低コストになるわけで、その分リターンが向上するのは確実です。
実はシャープレシオが良い
いままでのデータも含めて3ファンドのスペックまとめです。
ジェイリバイブ | ひふみ投信 | SBI TOPIX100 | |
---|---|---|---|
純資産 | 128.58億円 | 1124.78億円 | 41.85億円 |
実質コスト | 2.11% | 1.40% | 0.30% |
償還日 | 無期限 | 無期限 | 無期限 |
運用年数 | 9年 | 7年 | 13年 |
リターン1年 | 10.50% | 6.82% | -17.19% |
リターン3年 | 95.99% | 66.28% | 32.05% |
リターン5年 | 156.78% | 108.89% | 51.71% |
リスク1年 | 21.02 | 18.34 | 22.00 |
リスク3年 | 16.31 | 15.11 | 16.93 |
リスク5年 | 17.13 | 15.41 | 19.18 |
シャープレシオ1年 | 0.50 | 0.37 | -0.78% |
シャープレシオ3年 | 1.67 | 1.16 | 0.30 |
シャープレシオ5年 | 1.92 | 1.35 | 0.51 |
純資産額は系列ファンドの資産も合算しています。規模で言うと圧倒的にひふみですね。これはすごい。
「リスク」は上がったり下がったりの振れ幅。もちろん数字が小さい方がイイ。
リスク自体を見ればひふみ投信の方が低く抑えられていて優秀です。これはひふみの機動的に現金資産を増減させる運用手法が大きく影響しているのでしょう。
次に「シャープレシオ」という項目。
これは「リスク1辺りのリターン」というか、どれだけ効率よくリターンが得れているか。という数字。
数字が大きい方が良くて、大きければ大きいほどリスクに対してより効率的にリターンを取れている。ということ。
ジェイリバイブの注目すべき点はここ。
リスクに対してのリターンが大きい=効率よく運用が出来ている
ということ。
信じて託す価値はある
と、ここまで述べて来たことはファンドの実績の話。つまりそれは全部過去のこと。
過去の実績があるからと言ってこれからの未来も同じような成績を出せるとは限らない。
出せるとは限らないが、その力を信じてみようかなと思わせるには充分な実績でもある。と思います。
実は前記事に対して相互リンク先「インデックス投資で億万長者」のAKIさんよりコメントもありました↓
長期的な資産運用にアクティブファンドは不向きだと思います。
ジェイリバイブが好調である理由はご存知でしょうか?
私は知らないんですが、もしファンドマネージャーの優秀さがその理由であるのなら、投資は見合わせた方がいいんじゃないかと考えます。ファンドマネージャーの氏名はご存知ですか?
自らファンドの説明をしてくれますか?
ずっとジェイリバイブを運用してくれるんでしょうか?ひふみ投信の良いところは、ファンドマネージャーの顔が見えていて、その人が会社の責任ある立場にいることだと考えています。
アクティブファンドを購入する=ファンドマネージャーに託す
ことなので、目先のパフォーマンスに吊られて、よく分からないファンドに手を出すのはハイリスクだと思います。
まあ確かにそうなんですよねぇ。。
ファンドマネージャーの名前は知らないし顔も知らない。エンジェルジャパン・アセットマネジメントという会社が運用助言を行っている。という位は知ってますがそれ以外の事はあまり・・というのが実際の所。
でも顔が見えるから安心。という訳でもない気もします。
こればかりはもう「信じるか信じないか」
そこに行き着く気がしますね。どうでしょう。