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1,000万円の余力。投資は待つ?攻める?それとも「楽しむ」か。

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2年前に起きた交通事故の慰謝料が入金されたことで、全財産が3,000万円を超えました。加えて、父からの生前贈与も暦年贈与信託という商品を通じて毎年行われており、実はこの全財産3,000万円の半分強が他力によるものです。

ブログ開始当初、2014年頃の年収は300万円に満たず、貯蓄も80万円ほどしかなく、「ここからどうやって(自力で)資産を築いていくか」というのが本ブログのメインテーマでした。しかし、現在地点を見るとその色は薄れ「自力でどう資産を築くか」から「得た資産をどう活用していくか」にシフトしつつあります。もちろん「資産を自力で築く」努力は継続していますが、他方、「資産の活用」に思いを馳せる時間は多くなっています。

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資産の活用。1,000万円の余力をどうするか。

現時点での総資産内訳は以下のようになっています。

最近は、積立投資の傍ら米国中心に個別株への投資も増えてきました。その割合は約28%にも達しており、もはやどっちがコアでどっちがサテライトかわからない状態。

ちなみにリスク資産部だけを抜き取って個別株と投信・ETFに分け、さらに投信・ETF部の内訳をグラフ化すると以下のようになります。

リスク資産の半分以上を占める「投信・ETF」部も全てがインデックス運用ではなく、その3分の1はアクテイブ投信にて運用中。残るインデックス部にしても米国セクターETFや高配当ETFなどで運用している割合も多く、「インデックス投資」が一般的に意味するところの「市場全体への投資」とは随分違った様相を呈しています。そういう意味で私モッティは「インデックス投資家」ではありませんし、むしろそう名乗ったこともありません。

余力を投入すべきか否か。

そして総資産比率を見てもわかりますが、現在の無リスク資産額は約1,160万円。そこから生活防衛資金190万円を除いた純粋な「投資準備資金」としての無リスク資産は970万円、ほぼほぼ1,000万円ほどあります。この余力をどうしていこうか。というのが最近の考え事でもあります。

当然、〇〇ショックと名の付く、大暴落という名のバーゲンセール期に一気に資金投入するのが理想ですが、そうは言ってもその機会がいつ訪れるかなんぞ、誰にもわかりません。来月訪れるかもしれないし、向こう20年そんなことは起きないかもしれません。その機会を待って資金を待機させるのは明らかに機会損失ですし、そんなことは考えずにじゃんじゃん資金を投入していく方が理にかなっている気もします。

しかし、せっかくのこれだけの余力。「投資を楽しむ」ことに重きを置いてしばらく自由気ままな投資活動を楽しむのも有り。とも感じます。

日本、新興国、米国への分散積立投資は以下のポートフォリオで継続して足元を固めつつ、、

余力の一部で積立投資より明らかに「楽しい」個別株投資やサテライト投資をするのも有り。

ファンディーノを通じて「nommoc(ノモック)」にエンジェル投資

近年、インターネットを通じて資金調達をするクラウドファンディングが話題ですが、その中でもFUNDINNO(ファンディーノ)は「株式投資型クラウドファンディング」です。

資金調達をする側はスタートアップ企業で、資金の調達と引き換えに自社の未公開株式を投資家に付与する仕組みです。そのスタートアップ企業が順調に成長し、数年後(もしくは十数年後)に株式を新規公開(IPO)した時に初めて投資家側は投資資金の回収と利益を享受できる仕組みです。

ただ、数あるスタートアップが実際にIPOを達成する確率は微々たるものでしょうし、ファンディーノで資金調達をしたからと言って、その確率が上がる訳でもありません。よって投資家が投資資金を回収出来ない可能性もかなりあります。そういう意味では「ハイリスク」な投資です。そのリスクを鑑みてファンディーノではいち投資家あたりの投資上限額を50万円に設定しており、つまり裏を返せば最大損失額は50万円ということになります。

数ヶ月前にファンディーノに登録しましたが、株式投資型クラウドファンディングがまだ黎明期であることもあり、募集がかかる銘柄はそう多くもなく、また興味をそそられる銘柄も中々ありませんでした。しかしようやくキラリと光る銘柄が登場したのを契機に初投資の運びとなりました。

移動を無料にする「nommoc(ノモック)」

ファンディーノにて初めて投資をすることになった銘柄は、史上最速の上限到達となったnommoc(ノモック)でした。

色々と詰めなくてはいけない部分や、「ホントにそんなこと出来るの?」といった疑問も湧きますが、しかしありそうでなかった「その手があったか!!」感がとても強い。シンプルで分かりやすい事業構想だと感じました。あと数年でやってくる自動運転車時代における移動車中での過ごし方、というテーマにも一石を投じるアイディアだと感じます。

個人個人の趣味趣向に沿った広告配信技術がキーとなりそうですが、推測するに現段階でさほど難しい技術でもない気もします。こうした「革新的に新しい訳では無いけど、意外と誰もが見落としがちなアイディア」というのは、世の中への浸透スピードや影響が大きかったりしますよね。そういう意味で、

おもしろい!!

と素直に感じましたし、このサービスが普及すればタクシーやバスを始めとする「市街地移動産業」は根底から覆す可能性も秘めているように感じました。

と、まあ突っ込みどころは多々あるでしょうが、上限額の50万円で応募したのでこのプロジェクトが泡と消えても最大損失額は元本の50万円のみです。しかし付与された株数は10,000株。万が一にもIPOされ、一株1,000円の値が付けばその時点で1,000万円の価値を持つことになります。夢はありますね。50万円分の宝くじなんかよりよっぽど夢があるし、その可能性を信じてみることはシンプルに「楽しい」。

今回の募集では前述したように、ファンディーノ史上最速の4分半ほどで上限額に達したようで関心の高さも伺えました。自分はと言えば、仕事中にも関わらずなんとかこの募集に参加すべく定刻前からスタンバイ開始。仕事のスキを縫ってなんとか参加出来ることになりました。

今後の動向に注目です。

ブロックチェーン関連銘柄投資

投資額は二銘柄合わせて100万円程度ですが、新たに個別株を買い付けました。

  • IBM
  • SBIホールディングス

ブロックチェーン関連銘柄としての投資です。

IBM

IBMは直近で4.21%もの配当利回りを誇る連続増配銘柄です。かつては「コンピューター」界隈の中心的存在だった印象ですが、昨今では数々のIT企業の影に隠れ、華々しいIT業界の中にあってかなり地味な存在に見えます。

実際、売上や利益は右肩下がり。かのウォーレン・バフェット氏も全ての保有株式を売却したそうで、まさに「旬を過ぎた」感が強い古参IT企業に映ります。しかし、ビットコインの基幹技術である「ブロックチェーン」に関してIBMはかなり早い段階から研究開発に着手しており、着々とその界隈での存在感を増しています。

ビットコインは、中央に管理者が存在しない「非中央集権」的な仕組みや、データの改竄・不正攻撃が極めて難しい優れた安全性などが評価され「まったく新しいお金のカタチ」として公的通貨に変わる存在として脚光を浴びてきました。しかし近年では「通貨」としてより「投機商品」としての性格が強まり、「世界を変える」のはビットコインそのものより、その基幹技術である「ブロックチェーン」の方。という見方が大半を占めるようになっています。

現在、そのブロックチェーン技術をを用いてまずは金融の世界から国際送金や証券決済処理の革新的刷新を実現すべく、研究と実証実験が世界中で行われているようです。その中でも「ハイパーレッジャー・ファブリック」というリナックスが推進するブロックチェーンにIBMは大きく関与しており、もしこのブロックチェーンが業界標準を獲得するような事があればIBMも再びITの表舞台でスポットライトを浴びるかもしれません。

SBIホールディングス

そして国内企業を見渡すと、SBIホールディングスもブロックチェーンには積極的な取組を見せており、現在、米「R3」というブロックチェーン(分散台帳技術)開発企業の筆頭株主となっています。

R3は「コルダ」というブロックチェーンを用いた「R3コンソーシアム」を主導し、世界各国銀行参加の元、実証実験を繰り返している最中。将来的には銀行業務の基幹を担う目論見で、これが成功すれば各国銀行がこぞって利用する標準ブロックチェーンになるかもしれません。

SBIホールディングス自体の取組として、「あっという間にNo.1になる」と豪語する仮想取引所開設を予定するなど、あらゆる「資産」を網羅する意図が見えます。

参考書籍

ビットコインやブロックチェーンについて、その技術の要諦や成り立ち、仕組み、今後の展開などなど、ちょっと難関な部分もありますが、詳細に書かれておりかなり勉強になりました。

投資を楽しむ。ということ。

こうして未来の技術、世界を変える技術やサービスの成長・発展を妄想し、そのメインに「なるんじゃないか」というプレイヤーに投資をする。というプロセスは「楽しい」の一言に尽きます。自分のような庶民が入手できる情報なんてたかが知れていますが、しかしその「たかが知れた」情報でも投資を「楽しむ」には充分。

うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。しかしその不確実性が逆に自分にとっては未来への希望。そんな気がします。

資産全体のバランスには配慮しながら、今後も余剰投資活動を楽しみたいと思います。

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