もうかれこれ2年前の話になりますが、交通事故に合いました。バイク走行中に起きた車との衝突事故で、現場から救急搬送され緊急手術。そのまま10日間の入院、40日間の休職、そして1年間の通院と、長い人生でも一回あるかないかの経験をしました。
幸いにも相手方と相手方損保はしっかりとした対応を取ってくれ、納得がいくまでの通院・治療をし、そして2年弱が経ってようやく和解の運びとなりました。
そして慰謝料の入金。
「不幸な宝くじ」とはよく言ったもので、まさにそれを地で行く体験となりました。
後遺障害12級認定の交通事故慰謝料
結論から言いますと、今回、金額にしておよそ1,300万円の慰謝料が確定しました。バイク廃車に伴う物損補償費、休職に伴う休業損害金は既に支払われており、今回入金されたのはケガの治療・通院に対する補償と後遺症に対する慰謝料です。
この事故で、利き手の一部の指に障害が残ってしまいました。曲がる、伸ばす、掴むという、指が持つ動作・機能に一定の制限が残り、これが後遺障害12級という認定になりました。
後遺障害等級は失明や手足の切断などかなり重たい障害が認定される1級から、大きな傷痕や軽微な可動域制限を認定する14級までの等級があります。その中の12級という事で、さほど重たい障害という訳ではありません。実際に慣れも手伝って、当初より可動の制限を意識せず生活出来るようになりましたが、それによって将来的に被るかもしれない損害等も今回の慰謝料算定に反映されています。
過失割合は、優先道路を走行中だったこともあり当方1:相手方9でした。過失割合的には完全なもらい事故の様相ですが、しかしこちらも走行中だった訳で、何か1つ2つの要素が違えば、例えば速度なり進路なりが違っていれば防げた事故だったかもしれないし、逆に言えばもっと大きなケガ・障害が残るような事故になった可能性もあるし、いずれにせよ交通事故の怖さを身をもって知った経験でした。
指の可動制限という、軽症と言えば軽症のケガで済んだことは不幸中の幸いでしたが、職場はもとより、結婚式を控えた妻にはいきなり大きな心配を掛け、単純な事故でも大怪我に繋がるバイクの怖さも文字通り「痛感」し、以後バイクに乗ることは辞めました。
多額の慰謝料をもらって
1,300万円というお金は大金です。現在の税引前総収入ベースで言えば夫婦ふたり分の世帯収入の2年ちょっと分、貯蓄ベースで言えば現在の家計で約5年掛かって貯まるか貯まらないか、という金額です。そういう金額をもらって、嬉しくないと言えば嘘になりますが、かと言って嬉しいと言うのも何か違います。
例えば自分自身の運用の結果、ラッキーにラッキーを重ねて1,300万円の売却益を手にしたとなれば(さすがにあり得ないシナリオだが・・)、それはそれは飛び上がるほど嬉しいでしょう。
しかし、この慰謝料の1,300万円は色んな「痛みや怖さ」と引き換えです。
例えば野球をするとか、テニスをするとか、ゴルフをするとか。自身のライフワークとして精力を傾けていた何かをもう出来なくなった。とか、そういう大きな影響が無かったのは幸いだったと思います。
少なからず取り組み方を変える必要はあったにせよ、仕事を変えなくてはならないほどの支障が出なかったことも幸い。しかし、ケガをしたその瞬間、あらぬ状態になっている指を見てその指が最悪無くなるんじゃないかと思いましたし、職場は超繁忙期だったこともあってそのやるせなさや申し訳なさも痛感しました。
どう考えてもいい思い出では無いし、もう二度と体験したくない出来事だったことは確かです。
そうは言ってもお金に色はありません。自分で稼いだお金も、運用で得たお金も、交通事故の慰謝料も同じお金です。変に温存するつもりもありませんし、自分の今まで通りの資産に編入し、効果的・効率的な置き場所や使いみちやバランスを考え積極的に活用していくつもりです。
みなさん、交通事故には本当に気をつけて。