久々にエクセルツールを作成しました。今回は「投資パフォーマンス計算ツール」です。
長く(といっても5年ほどですが)投資を続けていると、徐々に運用資産も大きくなり投資活動そのものにも慣れてきて、資産の増減に対していい意味で無頓着になってきます。
毎月の積立投資やスポット買付けによる運用資産への入金、売却に伴う出金なども諸々考慮しながら、自分の運用がどれくらいのパフォーマンスを出せているのか。
ここらで一旦、運用パフォーマンスを月単位および年単位で把握したいと考え、エクセルツール作成の運びとなりました。
ダウンロード可。運用パフォーマンス計算エクセルツール。
運用開始当初はインデックスファンドへの積立投資のみだったのが、海外ETFに始まり、アクティブファンドや個別株への投資も行いだして、運用資産も大きくなってきています。
とはいえ、投資している銘柄やファンドの数もあれこれと増えてきて、ひとつひとつの商品毎に運用成果を記録するのもなかなか億劫です。
という事で、月毎の運用資産総額をマネーフォワードから抽出してパフォーマンス計測を行うこととしました。
計算方法は「修正ディーツ法」という手法によるもので、簡便的な計算法によるものです。
期首と期末の残高、その期間中の資金の出入りを勘案して期間中の投資パフォーマンスを計算します。
「簡便法」とは言うものの、手計算で都度行えるほどの手軽さでは無いので、ここでエクセルの出番となります。
運用パフォーマンス計算エクセルツール。出来ること
- 月間パフォーマンス計算
- 年間パフォーマンス計算
以上です。
1月〜12月の運用資産評価総額を記入し、積立投資やスポット買付けによる運用資産への「入金」を記録。同じように売却による資産からの「出金」があればこれも記録。
これで単月の運用パフォーマンスと、年末には年間パフォーマンス(年率)が算出されるシンプルな仕組み。
作成したエクセルツールには、このシートを2017年〜2022年までの6年分納めてあります。
合わせて年間の資産評価額とパフォーマンスの推移を記録したグラフも添付↓
注意ポイント
修正ディーツ法での月間パフォーマンス計算は、本来その月の何日に資産の出入りがあったかによって、掛ける係数を可変する仕組みです。
例えば1日に資産の出入りがあれば月末までの日数がフルに30日あることで掛ける係数は1.0。これが15日だと半分になり0.50、20日だと0.36、28日だと0,10というように、計算する期間のどの時点での出入りであったによって計算式が変わってくる仕組みです。
しかし、本ツールではツールとしての使い易さを優先し、資産売買の日にちまでは考慮しない仕組みです。よって計算に使用する前述の係数はすべて0.5、つまり月の真ん中「15日」に売買を行ったものとして計算しています。
毎月15日に積立投資の買付けを行っていたり、スポット買付けを行っている場合は問題ありませんが、それ以外の場合はパフォーマンス結果に若干の誤差が生じます。それでも0.数%という範囲ですが、あくまで目安数値と捉えてください。
年間パフォーマンスについては「何月に資産の出入りがあったか」も考慮して計算しています。
自分の運用パフォーマンスが月ごと年ごとで何%を記録しているのか、はたまたその数値がTOPIXやS&P500などのインデックスと比べてどうなのか。常にインデックスを下回るならば・・・運用の中身を考え直さないといけませんね。
米国株ETFや個別株、日本株アクティブ投信、新興国株式インデックスと様々なアセットが組み合わさった運用資産、言わば「俺ファンド」のパフォーマンスをここらで一旦正確に把握し、月ごと、年ごとに確認します。
よろしければ使ってみてください。
ダウンロードはこちら↓
Windows用
Mac用
その他のエクセルツール
各資産の「時価」が反映された「実質資産配分」把握用ツール。
マネーフォーワードなんかで見てもいいんですが、ちょっと見づらかったりしますので、これまた便利なツールを作っています。
株式、ETF、投信、仮想通貨まで含めた「ポートフォリオ時価チェッカー」。
投資信託や株式、ETFその時々の評価額を把握、グラフ化して実績資産配分を把握します。
目標資産配分と照らし合わせて運用のチェックもしたいですね。
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