インデックス投資開始当初の投資方法は当然ながら毎月積立でした。
時間がたつにつれ、海外ETFや内外個別株への投資を行ったりする過程で投資方法は徐々に「自動」から「手動」へ移行。
ここ最近では個人型確定拠出年金(iDeCo)口座内と、ごく一部の投信のみが自動積立で、あとは毎月手動売買をすることがほとんど。
しかしちょっとした調整局面で感じた煩わしさに端を発して、いまいちど自動積立投資の優位性を痛感したのでした。
毎日自動積立投資は最強。精神安定的に。
10月、米長期金利上昇に伴い、株式市場においてちょっと大きめの調整がありました。

S&P500、6ヶ月チャート。
「調整がありました」と断定するには時期尚早かもしれませんが、S&P500は2,920ドルあたりから2,728ドルへ200ドルも下落。チャートを見てもご覧のようになかなかの急降下です。
とは言え、この程度の急落も長期チャートで見ればほんの僅かな下げに過ぎず、「暴落」と呼ぶにはいささか大げさだということがよく分かります。

S&P500、5年チャート。
5年チャートを見てみれば一目瞭然で、2014年あたりは2,000ドル程度であったことを考えれば、長期的には依然力強く成長中。と考えることができます。
しかし「暴落!暴落!」と騒がれ、実際に短期チャートで見ればそこそこ大きな下げであることが分かり、尚且まだ投資期間の浅い、つまり最近投資を始めた個別株や海外ETFなどが早速含み損状態になっているのを確認するとある種の「狼狽状態」になる訳です。
「焦って売ってしまう」方の狼狽では無くて、「焦って買ってしまう」方の狼狽。

と、ついオロオロしてしまう訳ですよ。
現状、ほとんどが手動積立であるために常にタイミング投資を行っているようなもので、買い付けの金額や時期に必要以上に敏感になる。自然と少しでも安い値で買付けようと「欲」が出てくる訳です。
そうなると日々株価の動向をチェックし、

と、アホほど心中穏やかではない状態に。
こういうのって、もの凄く疲れる。
生活に支障が出る。というとだいぶ大げさですが、でもそれに近い感覚。
毎日自動積立の精神安定効用。
今後幾度となく訪れるであろう調整局面で、毎度毎度こんな心情に陥っていたら疲弊します。
ここで必要なのは、「どんな局面でももらさず投資が行われている」という安心感で、これは投信の毎日積立設定を行うことで簡単に実現します。
当然、上昇相場においては下げた局面でドカンと一括投資をするのがベストで、時間分散がパフィーマンスに直結する訳ではありません。
「積立投資はただの気休め」と、かの山崎元氏は言いましたが、これも重々承知。
しかし、この「気休め効果」が長く投資を続ける上では極めて大事で、心中穏やかに投資活動を続けていくにはとてもいいクスリになることを改めて痛感。
ことにこれが「毎日」積立になればその気休め効果は倍増し、相場のどんな局面でも「投資出来ている」という実感、「下がっても全部拾えている」安心感がもたらされます。
実際、海外ETFや米国個別株の買付け資金用に、住信SBIネット銀行の「外貨積立サービス」で毎営業日に1万円ずつ円→ドルへの両替を行っていますが、この毎日積立効果も絶大で、為替がどう動いても精神に影響を及ぼさない。いい意味で「無関心」でいられる快適さを獲得しています。
3つの資産クラス、3つの投信に自動毎日積立
と、いうことで現在の目標アセット・アロケーション↓に従い、
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- ひふみプラス
- eMAXIS Slim新興国株式
の3ファンドにて毎日自動積立設定を完了。先進国株式と言う名の米国株式クラス積立においては「楽天VTI」も候補にあったものの、コスト競争ではeMAXIS Slimが最強だろうと言うことで決定しました。
と言うか、もうどの資産クラスもeMAXIS Slimでいいでしょう。あのコスト戦略効果は絶大。
ちなみに現時点のポートフォリオ実績値はこのようになっており↓
まとまった金額になれば、保有中の他ETFにリレーしてもいい。その圧倒的な利便性をリスク資産への「入金用」として使う、という戦略も充分にありです。
これで少しは相場の動向に「無関心」でいられるでしょう。
Invest All Day.
毎日投資です。