更新履歴
2018.5.23 先進国株式に「eMAXIS Slim」がランクイン
2018.5.23 先進国・国内REITに「smart-i」シリーズがランクイン
2017.11.23 「eMAXIS Slimシリーズ」コスト改定によりリストイン
2017.10.15 「ニッセイ購入・換金手数料なしシリーズ」3ファンドがコスト改定によりリストイン
つみたてNISAを見込んでか、低コストインデックスファンドのコスト競争が激しさを増しています。
- 「ニッセイ購入・換金手数料なしシリーズ」
- 「eMAXIS Slim」
- 「iFree」
- 「三井住友DC・インデックスファンドシリーズ」
- 「たわらノーロード」
代表的なのはこれら5種のインデックスファンドシリーズ。特に「eMAXIS Slim」はコストの「業界最低水準」を目指し、他社がコストの引下げを行った場合にそれを追従してコストを下げることを目指す。というコンセプトで発表されました。家電量販店の「最低価格保証」のようなコンセプトです。これにより「コスト引下げ競争は一段落」という見方もありましたが、その後も他インデックスシリーズが続々とコストの引下げを発表し、まさに群雄割拠、利用者側には大変有益な競争が繰り広げられています。
「結局どれが一番低コストなんだ!?」ということで、本記事では激しく入れ替わる「低コストインデックスファンド」の資産クラス別に現時点で最も低コストなファンドを随時紹介していきます。
資産クラス別、低コストインデックスファンド比較一覧。
- 先進国株式
- 国内株式
- 新興国株式
- 先進国債券
- 国内債券
- 新興国債券
- 先進国REIT
- 国内REIT
以上代表的8資産のインデックスファンドの内、最も信託報酬が低い「低コストファンド」を資産クラス別に一覧化します。
低コストインデックスファンド一覧(2018年5月現在)
資産クラス | ファンド名 | 信託報酬(税抜き) | |
---|---|---|---|
先進国株式 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.1095% | |
国内株式(TOPIX) | <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.159% | |
eMAXIS Slim 国内株式インデックス | 0.159% | ||
新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.19% | |
EXE-iつみたて新興国株式ファンド | 0.19% | ||
先進国債券 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券 | 0.17% | |
eMAXIS Slim先進国債券インデックス | 0.17% | ||
たわらノーロード先進国債券 | 0.17% | ||
国内債券 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.139% | |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.139% | ||
新興国債券 | iFree新興国債券 | 0.22% | |
先進国REIT | Smart-i 先進国リートインデックス | 0.20% | |
国内REIT | Smart-i Jリートインデックス | 0.17% |
ご覧のように、iFree、たわらノーロード、eMAXIS Slim三つ巴の戦いに時折ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズが絡む。という展開です。
インデックスファンド低コスト競争の先駆けとなったニッセイは静観を保っていますが、いずれ対抗処置を取るのではないでしょうか。信託報酬改定のリリースが出次第更新したいと思います。

ニッセイの引き上げに追従して、常にコスト最低を謳うeMAXIS Slimシリーズが約束通り、コストの改定に踏み切りました。
特筆すべきは新興国株式クラスにまつわる一連の動きです。
楽天証券が米バンガードの新興国株式ETF(VWO)を買い付ける「楽天新興国株式」信託報酬0.269%を発表。
↓
対抗してSBI証券が「EXE-i つみたて新興国株式ファンド」信託報酬0.18%を発表。
↓
コスト最安の公約通り「eMAXIS Slim新興国株式ファンド」が信託報酬を0.34%→0.19%と大幅に引下げ。
さすがのeMAXIS Slimも今回ばかりはEXE-iの0.18%に合わせられなかったのか、0.19%という水準に落ち着いています。よってリストインはしませんでしたが、しかし公約通り大幅な引下げに動いた点は充分に評価出来ます。素晴らしいですね。
そして2017年8月にはりそなアセットマネジメントが「smart-i」シリーズを新規設定。新興国債券を除く7資産(日本株式には日経225とTOPIX)のインデックスファンドが登場しました。設定からまだ期間が短く、運用資産額に乏しい点には注意ですが、先進国・国内REITクラスにおいて圧倒的低コストで堂々ランクイン。
先進国株式においては現在、eMAXIS Slimが異次元の0.1095%という信託報酬を記録。こうなるともう海外ETFと遜色ありません。入金のし易さ、という点ではインデックスファンドの方が積立投資が圧倒的にラクです。
注意
本来は信託報酬以外のコストも含めた「実質コスト」で比較べきですが、eMAXIS Slimが新規設定ファンドのためコストが出揃っていませんので、信託報酬のみで比較しています。
全てのファンドの実質コストが出揃った段階で追って取りまとめる予定です。
特に新興国株式は実質コストが増大する傾向が強く、iFree新興国株式はなんと実質コスト1.1%を記録しています。この辺り、信託報酬の低さばかりに目をむけず実質コストで検討すべきですね。eMAXISはどうなるでしょうか。
運用報告書のリリースが待たれます。