2018年10月以降の弱気相場は年初来パフォーマンスをマイナスに押し下げるほどの威力を持っていました。
結果的にこの1年間はただ現金を保有し、一切の投資を行わない事が最も高パフォーマンスな選択だったとのこと。
上半期の順調な上げ相場の中で、そうした判断が出来た投資家は一体どれほどいたのだろうかと。
自分自身を振り返ってみれば、「1年間新規入金をしない」なんて出来るわけがない。と感じます。
一種の相場観も必要なんでしょうが、今回の弱気相場では改めてインデックスの強さを痛感しています。
インデックスに勝つのは、夢のまた夢!?安定のインデックス投資。
効率の良い投資、素晴らしいポートフォリオ。
そんなものがあるのならばそれは、強気相場で圧倒的にインデックスを上回り、弱気相場ではインデックス以下の損失に留まる。と言うことになるのでしょう。
つまり強気相場でも弱気相場でも常にインデックスを上回り続ける。しかも恒久的に。
世界中の専業投資家、機関投資家等々のプロフェッショナル(強いて言えばバフェットは例外かもしれない)がそれに挑みつつも達成されたことがない事を考えれば、いち個人投資家がそれに挑もうなど愚の骨頂なのかもしれません。
いや、もしかしたら、目先のパフォーマンスに左右されず長期で運用できたり、常に良好な成績を残し続けなければいけないプレッシャーとは無縁の個人投資家故の強みを武器に幾多のプロフェッショナルを出し抜く事は可能かもしれません。
しかし、その最適解・方法論に確立されたものはなく、いくつか説はあっても不確実な要素が多いことは確かで、たとえそれが達成されたとしても「まぐれの要素」も多分に含まれているはずです。
非インデックス投資=インデックスとの戦い
投資の入り口としてインデックス投資からスタートした人は多いのではないかと思います。
他でもない私モッティ自身もそうでした。そこから個別株にシフトしたり、アクテイブ投信に投資したり、つまりインデックス以外の投資を始めた時点でそれは宣戦布告をし「インデックスとの戦い」を始めたことになります。
損得抜きで応援したい企業がある。とか、パフォーマンスは別として考え方に共鳴するファンドマネージャーがいる。とか稀な理由がない限り、目的はただひとつ。より多くの収益を上げること。
だから100%のインデックス投資から離れたポートフォリオは常にインデックスを上回り続けないとその存在意義が無いわけで、それが出来ていないならその目論見は失敗。黙ってインデックスに投資せよ。という事になる。
ここ半年の対インデックス戦歴。
他でもない私モッティ自身が、対インデックス戦争を目論だ張本人でありまして、、

2018年12月の実績ポートフォリオ
現在、米国株50%:日本株25%:新興国株25%を目標ポートフォリオとし、その中でインデックスファンドやETF、さらには個別株と、非インデックス率は60%にも達して対インデックス戦争の真っ只中にいます。
このポートフォリオが果たして優れているのか否かを判断するのは簡単で、米国株:日本株:新興国株の代表的なインデックスに投資した場合のパフォーマンスと比較すれば自ずと答えは見えてくる訳です。
- 米国株 S&P500
- 日本株 TOPIX
- 新興国株 FTSEエマージングインデックス
これらの指数に目標配分である50%:25%:25%で投資した場合と、我がポートフォリオを比べれば今回の戦いが優劣が明らかになります。
投資パフォーマンス測定は2018年7月からしか行っておらず、サンプル期間が短いのが欠点ですが、以下その結果です。
赤が我がポートフォリオ、緑がインデックス。
結果は一目瞭然。8月、9月は僅かに0.数ポイントだけインデックスに勝利することが出来たものの、その他は圧倒的大差で負け続けたのがここ半年の戦績でした。
まだ強気相場であった7月〜9月でも圧倒的にインデックスを上回ることはできず、10月以降の弱気相場では圧倒的にインデックスに負ける。
冒頭で述べた、「優れたポートフォリオ」とは真逆という、衝撃的な結果になっています。
弱気相場でこそ真価を発揮するザ・インデックス
強気相場において、インデックスを上回ることは実は簡単なのではないかと感じます。
構造的にインデックスを上回りやすいETFやらファンド、例えばレバレッジ系ETFや、小型株に特化したアクテイブファンドに投資することで簡単にそれは達成されるはずです。
しかし逆の局面。弱気相場においてインデックスを上回る。つまりインデックスよりも損失を少なく食い止める事は至難の業ではないかと。
強気相場から弱気相場に移り変わる境目を見極め、オフェンシブ銘柄からディフェンシブ銘柄にシフトするような芸当が出来ればそれは可能でしょうが、そんなこと、出来るはずがない。と考えるのが賢明でしょう。
強気相場での動き、弱気相場での動きをセットで経験してこそ、そのポートフォリオの優劣がはっきりする訳で、この6ヶ月はまさしくそれに適した期間だった。と言えます。
弱気相場ではインデックス並のパフォーマンスに落ち着き、強気相場では大きくアウトパフォームする。そんなポートフォリオであれば最高ですが、我がポートフォリオの現実は一番最低の結果。完敗です。
前述の通り、サンプル期間6ヶ月で結論を出すのは早計かもしれませんが、ある程度の傾向は示されました。問題はここからどう進むか。と言うことになりますが、結論は言わずもがなインデックス投資への回帰でしょう。少しずつ非インデックス比率を下げ、インデックス率を高めていく。100%にするつもりはありませんが、この調整を念頭に新規入金資金はインデックス重視で行う予定です。
インデックス様、恐れ入りました。。