2014年初頭からSBIの個人型確定拠出年金プランを利用しているわけですが、
月末久々にログインしてみると最近新たに商品が追加されたことに気付きました!
その名は「ハーベストアジアフロンティア株式ファンド」
ハーベスト?
なんか美味しそうな名前だけど・・・一体どんなファンドなのか、投資価値があるのか早速調査!
アジアフロンティア株式は珍しいけど・・・
フロンティア株式。
簡単にいえば新興国株式よりもさらに進んで現在まだ発展途上にある国々の株式。
といったところでしょうか。
ざっと見てみるとこの「ハーベストアジアフロンティア株式ファンド」にもバングラディシュ、モンゴル、ベトナム等、
まだまだ発展途上=これからの成長に期待出来る国々が多く含まれています。
フロンティア。と言うだけに「未開の地」、まだまだ世界的に注目されていない国の株式。といったイメージがします。
商品選定理由は?
5月25日付けで発表があったみたいですね。
SBI確定拠出年金にログインして運用商品一覧からこのファンドを選択、「商品選定理由」という項目を見てみました↓
ふむふむ。
バングラディシュ、モンゴル、カザフスタン、スリランカ、ベトナム!見事にフロンティアだな〜。と思いつつ、、でも組入国は中国が半分を占めてるんですけどね〜
ほんで、「信託財産の中長期的な成長を図ることを目標としていることから年金運用に相応しいファンドとして選定。」
ここが商品選定の理由ですね。
確かに。フロンティアというだけに、かなり長い期間をかけてその果実を育てていかなきゃならない訳で、、5年10年で旨味が出るもんでもなさそうですしね。
20年後30年後に成果が現れそう=年金運用にふさわしい。
という理屈はなんとなくわかります。
そういう意味ではフロンティア株式クラスは長期投資向き?なのかもしれませんね〜
投資価値あるの〜?
まだまだ珍しいフロンティア株式クラス、しかもアジアに絞ったフロンティア株式ということで、新しいモン好きなモッティ的にはこの時点でかなり気になっていたりもするんですが・・・
が、しかし。それだけで投資するわけにもいきませんよね〜
ファンドの
- 純資産額
- 信託期間
- コスト
- パフォーマンス
はやっぱり気になる所。いわばスペック?みたいな部分て結構気になったりするもんです。
あ、そして最初に言っておきますがこのファンドはアクティブファンドです。
う〜む。となるとコストが気になるところですな。。。
というかまだフロンティア株式のインデックスファンドは無かったような・・・
純資産額
早速まずは純資産額からチェック。
純資産額 約18億円
ん〜まずまず。合格ラインですかね。
一般的に10億円以上ならばまあ良しと言われています。
他に比べるものがないのでSMT新興国インデックスファンドと比べると、、
こちらは純資産額140億円。一桁違いますね。
そこまであれば安心ですが、まあとりあえず10億円以上ということでまずOK。
ちなみにSMTアジア新興国株式インデックスは純資産額15億円。
信託期間
信託期間10年だけ、あるいは5年だけ。なんてアクティブファンドも世間にはゴロゴロしています。
はっきり言ってその時点で長期投資としてはアウト。どアウトです。
長期投資を前提として信託期間は基本無期限のものを選びたいところですよね。
なんと言うか、、10年とか5年なんて「集めるだけ集めてさらば〜!」みたいな。ファンドとしての覚悟を感じないというか。。好きじゃないです。
さすがにこの「ハーベストアジアフロンティア株式ファンド」は確定拠出年金の運用商品にラインナップされただけあってその辺りは大丈夫そうですね。
信託期間 無期限です。
確定拠出年金の運用商品で信託期間が無期限じゃないファンドなんてほぼあり得ないはずですが、例えば通常の口座で長期投資を前提としたファンドを選ぶ際は気をつけたいところ。
コスト
さあ問題のコスト。
アクティブファンドだしフロンティア株式だし、、ちょっと末恐ろしい気はしますが。。。
まずは販売手数料ですが、これは確定拠出年金口座なので0%、ノーロードです。
次に実質コスト。目論見書をチェック↓
年1.44%!
あ、しかもご丁寧に実質コストも明記されてる。
えーと・・・2.09%!
やっぱり!!たかっ!!!!
出ました超高コスト投信。
そもそもこういう高コスト投信を確定拠出年金のラインナップに入れる方もどうなんだ!?
なんて思ってしまいますが・・・
この時点で個人的はアウト。かな。。
追記ツイッター上でご指摘頂きました↓
@moneymottoo この表の実質コスト2.09%って(FoF形式なので)単に2つのファンドの合計信託報酬(1.4472%+0.65%)。売買コスト、保管費用含めた「実質コスト」はもっと高くなるはず。
— kenz (インデックス投資日記@川崎) (@kenz08) 2015, 6月 6
kenzさんありがとうございます。
という訳で運用報告書をヨミヨミ、実質コストを計算してみると、、、
約2.55%!
という数字が叩きだされましたので追ってここにご報告です。
たっか〜。。。
パフォーマンス
とは言え、アクティブファンドの存在価値はいかにベンチマークを上回るパフォーマンスを叩き出せるかにかかっています。
なんて言ってもこのファンドにはベンチマークが存在せず、ということはインデックスファンドも存在しないのではっきり言って比較のしようがありません。
が、無理矢理にでも比較しようと思いまして、下記の2ファンドとパフォーマンス比較をしてみました。
- SMT新興国株式インデックスファンド
- SMTアジア新興国株式インデックスファンド
現状存在するインデックスファンドで最もアジアフロンティア株式に近い。というか、アジアフロンティア株式と被る部分もあるかなぁ。。と独断と偏見で勝手にチョイスしてみました。
アジアフロンティア株式とアジア新興国株式を両方買う人も少ないだろうし。多分どちらかを選択することになりそうだよね。。
んで、モーニングスターにて比較しました↓
オレンジがハーベストアジアフロンティア株式ファンド
緑がSMTアジア新興国株式ファンド
赤がSMT新興国株式ファンド。
ほほう。。なかなかやるなお主。
あくまで新興国株式インデックスファンドとの無理矢理比較ではありますが、過去3年間のパフォーマンスでは最も良い結果に。
3年間で、新興国株式インデックスファンドよりも10%、アジア新興国株式インデックスファンドよりも5%良いパフォーマンスをたたき出しているようです。
ただ、何度も言うようにこの比較は他ジャンル間での比較。
例えばアジアフロンティア株式のインデックスファンドが出て同じ土俵で比較した場合に、どれだけパフォーマンスで上回れるのか疑問です。
なんてったってコストが2.0%超えてますからね。。。コスト負けするんではなかろうか。。
しかし現状アジアフロンティア株式のインデックスファンドは無いわけで、、「新興国株式よりも更に突っ込んで成長期待株に投資したいんだ!」みたいな場合にはいいのかもしれませんね。
僕自身の結論としては、今まで通り新興国株式のインデックスファンドで充分。
今後フロンティア株式のインデックスファンドが出ればその時また検討したいと思います。