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FUNDINNO(ファンディーノ)で未公開株投資。実体験と注意点。

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起業したい人、なにかを作りたい人、なにかを始めたい人の資金調達手段のひとつとして市民権を得たクラウドファンディング。

インターネットを通じて資金を提供してくれる人間を広く募り、事業やプロジェクトが上手く行った折には何かしらのリターンを提供する。

そのクラウドファンディングの株式版と言えるのがFUNDINNO(ファンディーノ)です。

私自身もひと銘柄50万円の投資を行っていますが、その詳細を解説。

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一発大逆転!?FUNDINNO(ファンディーノ)で未公開株に投資する!

FUNDINNO(ファンディーノ)の仕組み

一般的なクラウドファンディングと違いファンディーノの場合は既に起業しているスタートアップが事業成長の為に資金を調達する局面で利用されます。

投資家側は、事業内容を精査した上で一銘柄あたり50万円を上限に投資を行います。

投資家が得る対価は株式。いずれの銘柄も株式上場前の未公開。スタートアップですからいわゆる「未公開株」と言うことになります。

未公開株というと投資詐欺事件なんかで良く出てくるワードなだけに変な警戒心を抱きますが、応募企業の選定にあたってはファンディーノ側が厳正に審査を行っており、一定のフィルターを通されています。

FUNDINNO(ファンディーノ)のリスク

しかし投資家が投資した資金を回収出来るのはその企業が上場した時、あるいは他社から買収(M&A)された時、つまり付与された株式の価値に動きがあった場合のみです。

言い換えれば、その企業が倒産した場合はもちろん、運営を続けていても上場もしくはM&Aを受けなければ投資家には一生リターンが返ってきません。

現在までファンディーノでは累計47社が計17.3億円の資金調達に成功していますが、まだ開始から間もないこともあってどの企業も投資家へのリターンを生み出していません。つまり上場した企業もM&Aを受けた企業もまだ無いということです。

今後数年かけて、いくつかそういった案件も出てくるでしょうが、当然全ての企業が上場なりM&Aにたどり着くとは限らず、投資家側にとっては投資資金回収に至らず終わるパターンも充分想定されます。よって極めてリスクの高い投資と言わざる得ません。

一案件あたりの投資上限が50万円に設定されているのも頷けます。

FUNDINNO(ファンディーノ)で得られる莫大なリターン

その反面、当てればデカイと言いますか、大きなリターンを得る可能性を秘めていることも確かです。

数ヶ月前に私が投資した案件は「ノモック」。

「移動を無料に!」をキャッチフレーズにターゲティング広告を収益源にした無料タクシーの配車サービス開発を目論むスタートアップです。

この案件では投資金額ごとに4パターン用意されていました。

  • 50万円(10,000株)
  • 37.5万円(7,500株)
  • 25万円(5,000株)
  • 12.5万円(2,500株)

いずれも一株50円ということになります。私の場合、50万円の投資金額だったので付与されたのは10,000株です。

万が一このノモックが当初の目論見通り、数年後に新規上場(IPO)したとしましょう。それによって株価がいくらの値を付けるのか現段階では全く見当が付きませんが、例えば1,000円の値を付けたとします。

すると当然私が持つ10,000株は1,000万円の価値を持つことになります。もし、株価3,000円だったら?6,000円だったら?

需要と供給のバランスや話題性、技術的優位など、様々な要素でIPO銘柄がとんでもない(適正株価を大きく超えた)値を付けることは珍しくありません。あくまで全てが上手く言った場合に限りますが、当初の50万円が100倍にも200倍にもなる可能性は一応あるわけです。

当然、事業が一向にうまく行かず上場などとても出来ず、廃業。付与された10,000株は紙くずに。といった自体も充分に想定されます。

しかし、最大損失額は50万円、最大利益額は数百万〜数千万円とすると夢のある投資をファンディーノで実現出来ることもまた事実です。

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ただし投資銘柄は吟味したい。

だからと言って片っ端から募集案件に応募するのは得策ではありません。一件あたり上限50万円といえども応募すればするほど投資金額は積もり積もって大きくなります。

リターンがそもそもゼロかもしれないものに何百万、何千万という大金を投じるのは正気の沙汰ではありません。

そして注意したいのは、どれもこれもがお宝案件ではないということです。

ノモックのように一株50円という如何にも未公開株らしい価格で株式を付与する企業もあれば、一株数千円、1万円、5万円、時には10万円(!)という価格で付与される案件もあります。

とある案件のコース案内。50万円で「5株」・・・

50万円を投じて5株しか付与されなければ、いざ上場したとしても利益はたかがしれているどころか、そもそも投資金額を回収出来ないでしょう。マイナスです。

新規公開(IPO)でいきなり49,000円というとんでもない値段をつけた銘柄がありましたが、そんなことがあっても5株ではそもそも売りにも出せません。

はっきり言ってこういう案件がなぜ出で来るのか理解不能なんですが、投資ではなくボランティア精神を持って参加するべきなのでしょうか。

この辺りに注目してみるとお宝案件は早々なく、自ずと絞られてくるというのが現実で、しかもそうした案件は数分で申し込み上限に達して終了。ということも少なくありません。

それ以前に、そもそも事業計画が優れているか。という問題もあります。

故に、思ったほど簡単ではない、というのが実際の所で、しかも未だ上場達成案件が無いことからある意味信憑性に欠けるという点も指摘しなくてはなりません。

FUNDINNO(ファンディーノ)の投資家登録審査基準。

そしてファンディーノに投資家登録するにあたっては適合性審査なるものが存在します。サイトの「取扱要領」によると、、

  1. 投資による売買経験が1年以上あること。
  2. 金融資産が 300 万円以上であること。
  3. 投資資金が生活費・借入金・使途確定金でない(余剰資金である)こと。
  4. 年齢が満 20 歳以上 80 歳未満であること。

とあります。一番ネックとなる項目は②の「金融資産が300万円以上あること。」でしょうか。

特に書類の提出等は求められず自己申告によるものでしたが、かと言って虚偽申告が通るほど甘いものでもないと推測されます。

その他の条件は特に厳しいものでもないことから実質的にはこの300万円が唯一の条項と言っても過言ではありません。

まずは300万円を貯めることがファーストステップ。あとはよく吟味して取り組めば、例えば宝くじを買うよりもよっぽどまともな投資が出来る。はずです。

FUNDINNO(ファンディーノ)

でも投資は慎重に。自己責任でね!
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