SBI証券では2017年9月頃から既存の毎月積立設定に加えて、
- 毎週積立
- 毎日積立
- 複数日積立
- 隔月積立
の4つの積み立て方法が新たに追加されました。
月一回の積み立て以外に、毎週決まった曜日に積み立てたり、日付を指定したり、隔月にしたり、あるいは毎日にしたり。様々な方法で資金を投入出来るようになりました。
僕自身も早速この変更にあやかり、現在は毎日積み立て設定で資金を投入していますが、その効用はずばり精神安定効果にあることを痛感。特に下落局面では大いにその力が発揮され、気持ちを乱さずに積み立て投資を継続出来ています。
やっぱり投資の自動化は継続のキーポイントですね。
下落局面での毎日積立の効果は「精神面」に作用する。
実は毎日積み立てだろうと、毎月積み立てだろうと実際のパフォーマンスにはほとんど影響がありません。
積立投資に驚きの結果 購入頻度でリターンに大差なし : NIKKEI STYLE https://t.co/ulEBpGcGta
— モッティー (@moneymottoo) February 15, 2018
とは言うものの、記事の検証結果を見てみると厳密には毎日積み立ての方が僅かにパフォーマンスが良いのも事実です↓

日経電子版:「積立投資に驚きの結果 購入頻度でリターンに大差なし 」より
日経平均への積み立て投資、毎月と毎日を比較すると
- 20年で0.4%
- 10年で0.9%
- 5年で0.2%
の差が付いています。10年で0.9%と言うと、年率で0.09%。完全に誤差の範囲とも言えますが、しかしそれでも僅かに有利ならばパフォーマンス向上の為に毎日積み立てを選択するのもありっちゃありです。(雀の涙程の差ですが・・)
しかし、それ以上に毎日積み立て投資の効力が発揮されるのは投資のモチベーションに対してです。かの山崎元先生は積み立て投資=ドルコスト平均法には「気休め以外の効果はない」と言いました。が、しかし、その気休め効果が実はとても大事で、長期になればなるほど相場の状況に一喜一憂することなく投資を継続出来るかにその成否がかかっていると言っても過言ではありません。
毎日積立は究極のドルコスト平均法
そういう意味で毎日積み立て投資は究極のドルコスト平均法。
2018年初頭に於いては大幅な下落があったり市場が不安定な状態が続いています。特にこうした下落局面では毎日積み立ての効果が存分に発揮され、「下落による購入チャンスを余すこと無く得られている」という安心感に繋がります。
こと、資産形成期においては保有資産の値上がりよりも、どれだけ安く仕込めるか、資金を投入出来るかに注意を向けたほうが後々大きな果実を得ることが出来るはずです。そういった意味でも毎日積み立て投資は精神衛生上もかなり有効に働き、投資の継続性に大きく寄与します。
もちろんこの究極のドルコスト平均法と言うべき毎日積み立て投資は投資信託を利用することが大前提となっており、例えばETFへの積み立て投資では行うことが出来ない手法です。

こうして見るとやはり資金投入の利便面では圧倒的に投資信託に分があります。加えて昨今、ETFと遜色無いくらいに保有コストが下がってきていることから、ETFの出番は今後減ってくるかもしれません。
2018年の下落では毎日積み立て額を増額
2018年2月に、ここ1年では少し大きめの調整がありました。
もちろん5年、10年の長期チャートで見れば微々たる下げ幅ですが、それでもやはりこういうチャンスに機動的に反応すべく、毎日積み立て額を今までの倍に増額しました。
現在毎日積み立て投資を実行しているファンドは計5ファンド。
- ニッセイJ-REITインデックス
- ニッセイグローバルREITインデックス
- 楽天全米株式インデックス
- ひふみプラス
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス
これらに合計毎日3,655円の積み立てを行ってきましたが、一時的にこれを倍の計7,310円に増額しました。
もちろんiDeCo口座で買い付けている
- SBI中小型割安成長株ファンド「ジェイリバイブ」
や、ETFで買い付けている
- 米国情報技術セクターETF(VGT)
ではそもそも毎日積み立てや一時的な増額が難しいことから、どこかでこの分の調整はしなくてはなりません。しかし、下落曲面で安く仕込めるチャンスを余すこと無く享受する、毎日積み立て投資の利点をフルに活かして淡々と投資を継続していきます。