と言ってもニューヨーク株式市場に上場するADRですが、初めて中国企業の個別株式に投資しました
銘柄はアリババ(BABA)です。
日本ではSoftBankが巨額の投資を成功させたことで有名になりましたが、やはり中国企業は無視できないですね。
今のところ「中国企業」の域を出ませんが、いずれ正真正銘のグローバル企業になる日を見据えて長い目で見ていきたいと思います。
アリババ(BABA)に投資を開始
ここ最近気になる事があります。くだらないニュース(というか単なる情報)を垂れ流すワイドショーなんかを見ていると顕著ですが、

とか、

みたいな安直なコンテンツが目につきます。こういう報道の裏には「日本はまだまだスゴイ」「やっぱり中国は遅れてるんだ」という幻想を未だに必死で信じたがっているような、切実な日本人の感情があるのではないでしょうか。
中国はどんどん「前」に行く
しかしどうでしょう。実際に遅れているのは日本の方ではないでしょうか。日本人が「遅れている」と信じて止まない中国では、新しいサービスやプロダクトを生むスタートアップがガンガン設立されています。それによって市民レベルの生活にも新しいものがどんどん登場し、日本ではまだ馴染みの薄いモバイル決済等のキャッシュレス社会も加速しています。
流行りのドローンの最大手は中国メーカーですし、スマホメーカーの世界シェアTOP10もほとんど中国メーカーです。中国政府は国内で車を販売する自動車メーカーにEV車の開発・販売を義務付ける「厳しい」規制を世界に先駆けて施行し、中国メーカーがばんばん巨大な新工場を建設しています。承知の様に日本のエレクトロニクスメーカーはすっかり斜陽を迎え、日本メーカーの事業が中国の新興メーカーに買収されたりしています。東京モーターショーより上海モーターショーの方が明らかに大規模で注目度も高いです。
2018年世界時価総額ランキングではTOP10に3社の中国企業がランクインしていますし(日本はトヨタの38位が最高)、成熟した日本社会とは比べ物にならないエネルギーと加速度で成長を続けているのが現状です。
人口ピラミッドを見てみると意外にも日本と似て、高齢層が厚い形をしています。国民の年齢が総じて若い、例えばインドやインドネシア等のれっきとした新興国の構成とは違うのです。しかし、そもそもの人口が日本の軽く10倍、アメリカの5倍はある中国ですから、稼ぎ頭である若年層の絶対数も圧倒的に多い。こういう国のエネルギーやパワーはやっぱり無視出来ない。
下らない日本のテレビばっかり見ていたら、こういう重大な真実を見落としてしまいます。
アリババはいずれグローバル企業に!?
その中国のアリババ。前述した世界時価総額8位にランクインしながら全売上の実に8割は中国国内EC事業のもの。Amazonが進出していない中国国内でしっかり稼いでいる訳ですが、しかし時価総額的には世界企業の仲間入りを果たしているにも関わらず、売上の内訳は圧倒的に中国依存な訳です。もちろん中国はそもそもの人口が莫大ですからそれだけでもかなりの額。
現に世界のECビジネスの市場規模は1.7兆ドルらしいですが、既にアリババがその4分の1を占めています。ほぼ中国の売上だけで、です。
要は売上構成的にはまだまだ中国国内企業の域を出ない訳で、実際に例えば日本で暮らす典型的日本人である私自身もアリババのサービスを使ったことは一度もありません。恐らくほとんどの日本人がそうだと思います。しかしこれがまさにアリババの恐ろしい所で、全売上の8割を中国に依存しているにも関わらず既にこれだけの時価総額に達しています。
アリババの決済サービスである「アリペイ」を使える場所は中国観光客向けに日本国内でもちょいちょい目にするようになりましたが、例えばこれを日本人が使うようになったらどうなるか。
アメリカ人が使うようになったら?インド人が使うようになったら?
そうやって少しずつグローバルに展開するようになったら・・・。
主力のEC事業自体はさほど新しいものでは無く、Amazonやらの焼き直しと言えばそれまで。しかしオンライン決済サービスの「アリペイ」は現在中国のシェア半分以上を得ており、中国人の決済手段を大きく変えた存在。広く世界を見渡してみると、この手の分野はまだデファクト・スタンダードとなるべきブランドも企業も確立されておらず、日本でも細々とLINE PAYや楽天ペイがその取組を始めたばかり。世界的に見てもいまいち「これ!」というブランドが無いような気がします。
例えばアリペイがこの分野のスタンダードとなって世界中の人間が使うような事になったら・・・

なんてあくまで私個人の妄想に過ぎませんが、、、まずは初期投資として日本円で75万円分程を株価183ドルで買付け。今後も様子をみて追加投資の予定です。